料理人が好む一生ものの調理器具
調理器具選びは素材重視
料理人の仕事の相棒である調理器具は、自分に合ったものを長く愛用したい、という目線で選ばれています。
包丁でいえば、鋼(鉄)製の包丁とステンレス製、セラミック製が主ですが、ほとんどの調理人は鋼かステンレスの2択です。
どちらも、しっかりとお手入れすれば一生モノの調理器具ですが、鋼は錆びやすいが研ぎやすく、自分好みに仕上げやすい、ステンレスは錆びにくく、切れ味が持続しやすいが研ぎにくい、と、それぞれ特徴があります。
鍋やフライパンも、鉄製、アルミ製、銅製、ステンレス製のものなどさまざまです。
鉄は頑丈、アルミは熱伝導に優れ軽い、銅は熱伝導が最も優れているが高価、ステンレスは保温性に優れている、といった特徴があります。
食材や調理方法に合わせて、相性の良い素材の器具を使い分けています。
最近では、無水料理ができる鋳物の鍋なども愛用する料理人が増えているようです。
キッチン小物も大切
料理をする時に必要となるアイテムは包丁や鍋、フライパンだけではありません。
調味料を計う、材料を洗う、下ごしらえする(寝かせる)といった準備にも様々なアイテムが活躍しています。
例えば、キッチンバサミ。
包丁を洗ったり、お手入れしたりが面倒くさいから、と使うだけではありません。
肉の筋を切ったり、小魚をさばいたりするのにも重宝するため、料理人でも使用する場面は意外と多いのです。
食材を切るものですから、手軽に分解出来て丸洗いできるもの、ステンレス製のものが選ばれています。
そして、意外なアイテムがピーラーです。
包丁でむくよりも薄く向けるため、重宝されています。
持ちやすい形状、刃の部分は錆びにくいステンレス製のものが好まれているようです。
プロの料理人でも、効率やクオリティのことを鑑み、一般家庭にあるようなアイテムも柔軟に取り入れています。