複数の料理を同時に提供する裏技
半調理というテクニックを使う
「半調理」とは、素材の下茹でなども含めた下処理や、あとは味付けやとろみ付けのみ、といったほぼ完成の所まであらかじめ仕上げておく調理方法のことです。
食材の持つ水分を完成までしっかりとキープしておくことができ、また、イモ類や米、小麦粉などのでんぷん質のものは、柔らかくなりすぎてしまうことを防げます。
作り置きとは違い、温めなおした感が出ることなく、出来立ての状態で提供できるのです。
「半調理」には、火を通す作業まで行っている場合もありますが、食材を、良く使用される形状に切っておいたり、味をしみこませるために漬け込んでおいたりと、様々な方法が取られています。
食材をあらかじめカットしておき、冷凍保存するなど、ご家庭で時短調理に生かすことにも応用できます。
様々な半調理
厚みがあったり、骨付きで調理されたりすることの多い鶏肉や豚肉といったものは、オーブンを使うことが多いです。
外側に早く火が通りますから、乾燥してしまいがち。
ここで、半調理テクニックを発動し、最後の仕上げをグリルで仕上げると、水分や肉汁を閉じ込めた状態で料理を提供できます。
また、肉や魚に味を染み渡らせるには時間がかかりますから、あらかじめ漬け込んでおくのも、おすすめです。
味が染みわたるうえに、身が柔らかくなる、というメリットもあります。
下味用の合わせ調味料とともにタッパや密封パックなどに入れて冷凍保存しておけば、時短調理にも役立ちます。
青菜類も、下味をつけて冷凍保存しておけば、必要な時に自然解凍するだけで一品完成です。